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Herman Miller

Aeron Chair

これまでいろいろな椅子を使ってきたが、購入価格、使える期間、売却価格まで含めると、Aeron Chairが一番いいと思っている。2021年にはサイズBのフル装備を中古で約8万円で購入した。安い椅子で感じていた腰当てや肘掛けへの不満を解消でき、別の拠点でSail Chairも使った後でも、Aeronの評価は変わらなかった。

AeronはBill StumpfとDon Chadwickが設計し、1994年に登場した。フォームや布張りの座面ではなく、熱と湿気を逃がすPellicleサスペンションを採用し、身体に合わせてA、B、Cの三サイズを用意した。一脚の調整幅だけですべての人へ合わせるのではなく、椅子そのものの寸法を身体に合わせる考え方になっている。

自分が中古のAeronを勧めたい理由は、市場に台数が多く、修理情報と交換部品へたどり着きやすいことだ。YouTubeの分解・修理例やサードパーティーの互換部品を参考にしながら、少し壊れた個体を安く買い、必要な箇所を直して使える。Herman Miller自身も、キャスターやアームパッドなどの交換部品、認定店経由の修理導線、部品ごとのサービス手順を用意している。ただし、自分で行う中古個体の修理はメーカー保証とは別の話である。

引っ越しや拠点の変更が多い場合、家具は「ずっと所有するもの」とは限らない。Aeronは中古で買い、十分に使い、次の移動時にまた売るという循環が作りやすい。購入額と売却額の差、修理費、実際に座った年数まで含めると、中途半端に安い椅子を使い捨てるより、結果として負担が小さくなる場合がある。自分が評価しているのは高級椅子という記号ではなく、長く流通し、部品を替えながら次の人へ渡せることだ。

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