
ナシーム・ニコラス・タレブ
反脆弱性
上巻、2017年
この本について
衝撃に耐えるだけでなく、変動や不確実性によってむしろ強くなる性質を「反脆弱性」と名づけ、経済、技術、健康、教育、人生を横断して論じます。予測の精度を上げるより、予測が外れても壊れない構造をつくるための本です。
自分に残ったこと
自分にとっては、元祖「遊び人」を正当化してくれる本でもあります。一つの経歴や収入源に最適化するより、小さく異なる試行を複数持ち、上振れを残す。バーベル戦略や凸性という言葉は、分散した活動を欠点ではなく設計として理解する助けになりました。
制度や暗号経済を考えるときにも、単一障害点を避け、適度な無秩序を残すという見方を使っています。反脆弱性は性格を表す褒め言葉ではなく、どこに損失の上限と成長の余地を置くかという構造の問題だと読んでいます。