
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン
論理哲学論考
岩波文庫、2003年
この本について
世界、事実、言語、論理の関係を、階層的に番号づけた命題で展開する哲学書。何を正しく語れるのかを限界まで押し進め、最後に、語りえないものについては沈黙しなければならないと結びます。
自分に残ったこと
この本がなければCivichatは生まれなかったと思っています。「世界は物の総体ではなく、事実の総体である」という命題と、哲学の多くの問題は言語の論理を誤解したために生じるという指摘が、ウェブで解けない問題を考える入口になりました。
知らない言葉は入力できない。だからCivichatの対話UIでは、あらかじめ正しい検索語を要求するのではなく、文脈をたどりながら問いをつくることを重視しました。「示されるもの」と「語られるもの」の境界を、プロダクトの入力設計へ持ち込んだ例です。